お母さんの病気は結核だった!?最終的に助かるの?【となりのトトロ】

登場シーンはそんなに多くはないのですが、とても印象的なのがサツキとメイのお母さんです。

こんな母親って素敵だなと思うような、優しくて気丈で芯がしっかりしていて、子どもたちへの愛と包容力に溢れているお母さんです。

年齢は、お父さんが32歳ということから、おそらく30歳前後と思われまだまだ若い方のようです。

とはいえあの安定感のある落ち着きは、ただただ感心するのですが、いかんせん身体が弱いようです。

サツキには「軽い風邪のようなもの」と説明しているようですが、入院していることから実際のところはどうなのでしょうか。

お母さんの病状やその後についてなどを、深掘りしてみました。

目次

サツキとメイのお母さんは結核という病気だった!?

サツキとメイのお母さんの病気は結核という病気だということが、まことしやかに囁かれています。

実は、お母さんの病気についてのジブリからの説明は、「肺に関することで入院中」というのみで正式な病名は発表されていないのです。

ではなぜ結核という説が世間に広く浸透していったのかというのには、2つの側面があるようです。

そもそもジブリも伝えている通り、「肺に関する病気」であることは間違いがないので、その中でその2つの側面から絞り込んでいくということになります。

https://livedoor.blogimg.jp/ikujipapa0804-art/imgs/f/7/f712a7f5.png

まず一つ目の側面としては、時代背景から見えるものです。

モデルとなった昭和30年代は、結核患者の治療が積極的に行われるようになった時代で、不治の病から治る病気としての転換期であったのです。

実際、宮崎駿監督のお母さんも結核であったということですので、そういった部分をトトロに落とし込んだのではというものです。

もう一つの側面は、入院していた病院から見えるものです。

トトロの中では「七国山病院」となっている病院のモデルは、東村山の八国山緑地にある病院、現在の「新山手病院」だと言われています。

病院のホームページでも、そのように正式に書かれているようなので、自他ともに認めるといったところでしょうか。

そしてその「新山手病院」は、実は結核が専門の医療機関であったというものです。

意外としっかりした裏付けがあり、信憑性が高い話なので、サツキたちのお母さんは結核だと浸透しているのではないでしょうか。

https://ghibli.jpn.org/news/totoro-sanatorium/

お母さんは最終的に助かるの?

https://masamunenet.com/archives/4315

サツキやメイたちのその後が描かれているというエンドロールでは、タクシーを降りてくるお母さんの姿が描かれています。

そして、嬉しそうに駆け寄るサツキとメイの姿もあることから、お母さんの病が治り無事に退院してきたことが読み取れます。

また、劇中でお母さんは「退院したらたくさん我慢させた分うんと甘えさせてあげるつもり」と言っていました。

まさにそれを実現させた、お風呂に一緒に入るシーンや添い寝するシーンからも、お母さんが元気になったことが読み取れるのではないでしょうか。

また、病気が結核ならば、現実的な裏付けとしても、まず、その昭和30年代という時代の中で結核が不治の病ではなく、治る病気になったことがあります。

それと、隔離が必要な結核において、家族が面会できたりお母さん自身も大部屋にいる状態でした。

これは劇中でのお母さんの容態は、もう退院間近だったと捉えることができます。

そうやって考えていくと、そこから悪化することは考えにくく無事に退院したと読むことが自然なのではないでしょうか。

エンディング映像は過去の回想だったという都市伝説も⁉

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そんなハッピーエンドを覆すように存在するのが、トトロの都市伝説です。

そこでは、まずメイは行方不明になった時に亡くなっているということから始まっています。

サツキも猫バスによってメイのいる冥土へ連れていかれていて、最後、お母さんも結局その病気で亡くなったということなのです。

だから一人残ったお父さんが、みんなで過ごした楽しかった頃、みんなが元気で笑顔が絶えなかった頃を思い出しているのがエンドロールで描かれているというものです。

よく見ると、エンドロールのお父さんやお母さんが若返っているというのが根拠のようです。

そしてそこにたどり着く話の流れとして、様々あるメイやサツキが亡くなったとする根拠や、お母さんも亡くなったという理由を象徴的するシーンがあります。

それが、サツキが迷子になっていたメイを見つけ猫バスで病院に駆けつけるも、とうもろこしだけ置いて立ち去ったシーンです。

まず、メイとサツキが会いたがっていたお母さんに会わずに帰ったのは、すでに亡くなっていたからとここでは読み取ります。

そして、そんな2人の気配をすぐに感じ取ったのがお母さんで、それは死期が近づいていたから気づけたという解釈です。

このような深読みの流れがあったから、エンドロールは亡くなった3人を想う、お父さんの回想シーンだという話になったわけです。

信憑性には欠けるけど、そうとも取れなくないなという部分もあったりするのですが、やっぱり個人的にはハッピーエンドの方がいいなと思っています。

あくまで人気のあるトトロだから、意味深いジブリの作品だからこその、都市伝説です。

まとめ

https://kotoyumin.com/totoro-netabare-6846

先ほどにもあったように、宮崎駿監督のお母さんも結核だったことから、サツキとメイのお母さんにも一つの思いが込められていたのかもしれません。

また、お母さんがサツキの髪を優しくとかしながら会話するという、心温まるシーンがあります。

のちに、そのシーンについて宮崎駿監督は、作品スタッフのお母さんも病弱で病床に伏せていたそうですが、髪だけはいつもとかしてくれたんだという話を聞いたとコメントしています。

そしてそのことが、子供にとってどんなに心の支えになったかという重要性を知り、このシーンで表現したということのようなのです。

全て通してみて宮崎駿監督は、いつ何時も子どもを想う母親像や、その親の気持ちを受け取る子どもの思いを描きたかったのかなと感じました。

それならばやっぱり、お母さんは結核だったけどちゃんと良くなり、お家に帰ってきたということで良いのではないでしょうか。

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