【大根神様】おしら様の正体は?モデルや千尋と最上階まで付き合ってくれた理由

千尋が、湯婆婆に会うために最上階へ向かっている途中、人間の匂いがしたことで、蛙に見つかってしまいそうになります。

リンが必死でごまかしながら、千尋をエレベーターに乗せる訳ですが、そこに同乗するのが「おしら様」です。

おしら様の大きさで、千尋はうまく隠れる形になり、難を逃れ無事に、湯婆婆のもとへ向かうことができます。

その後おしら様はというと、エレベーターから降りることもないまま、そのままエレベーターでどこかへ行ってしまいます。

なんとも神出鬼没で摩訶不思議なおしら様、その謎へ迫ってみました。

目次

大根神様・おしら様のモデルは?

この「千と千尋の神隠し」の中でおしら様は、農耕を司る神様という意味で、「大根の神様」として登場しています。

ですから、見た目も大根をモチーフに、白くて太めのぷっくりした感じで、どこか愛らしさもあるキャラクターに仕上がっています。

https://kobanashi-clip.com/archives/2484

ですが、おしら様のモデルとなった神様は、それとは全くかけ離れた形で、桑の木の棒の先に、馬や男女の顔が彫ったり貼ったりされて作られたものだそうです。

もともとは、東北地方の山神信仰において、農業・養蚕・馬という生活の基盤となる物を守る神、また、女性や子どもを守る神として祀られているものです。

http://msystm.co.jp/blog/20140419.html

特に生活の苦しみを負う女性の支えとなる事から、正月のある日には女性だけで行うお祭りもあるほどです。

しかもこの神様は、これから起こる出来事を予知し知らせてくれるという言い伝えがあり、予知したことを「お知らせ」してくれることから、「オシラサマ」と呼ばれるようになったと言われています。

これらを踏まえてみると、「おしら様」と「オシラサマ」は見た目こそ違うけど、農業の神で、子どもや女性の味方というところはしっかり再現しているといえます。

大根神様・おしら様はなぜ千尋と湯婆婆のところへ行ったの?

https://comic-kingdom.jp/ghibli-oshirasama/

エレベーターのところで、偶然千尋たちに出くわして、ある意味、騒動に巻き込まれる形になったおしら様。

突然の出来事にも関わらず、大きい体で一生懸命に千尋を気遣いながら、一緒にエレベーターに乗り込みます。なんで、そのような行動に出たのか、様々な憶測がとんでいます。

例えば、何の興味も関係もないが、ただ偶然にも助けたような形になったというものや、最上階に興味があった、もしくは、他の階に興味があったというものがあります。

これらは、そもそもおしら様は神様で油屋のお客様であったことと、おしら様のゆるい感じのキャラクターのイメージから想定したものです。

この他に、千尋がなんとなく気になって、最上階までちゃんと送り届けようと思ったというものがあります。

これは、ハクやリン、釜爺を見ればわかるように、千尋には他の人を引きつける魅力がある子だというものから想定しています。

トータルで捉えてみると、個人的には最後の解釈に近いのですが、その理由だけ少し違います。

もちろん、千尋にも魅力のある部分はあるとしても、もっと根本的な、おしら様のモデルのオシラサマのあり方が理由ではないでしょうか。

先ほど言ったように、オシラサマは女性や子どもの守り神であり、人々の生活に寄り添う神様で、更に予知もします。

これらのことから、千尋の何かを予知し、それを手助けし、守り抜いたとも読み取れるような気がするのですがいかがでしょうか。

大根神様・おしら様はなぜ人気なのか

https://comic-kingdom.jp/ghibli-oshirasama/

そんなおしら様は、ハク、オオトリ様に続き、「千と千尋」のキャラクターの中で第3位の人気を誇る、意外と人気者なんです。

その理由はというと、まずは見た目的な事で、ぷっくりした体に触ってみたいというものや、全体的に見ていてほっこりするといったことです。

これは、とても共感できて、包み込むような、あったかい優しさも感じたりします。

ふと考えれば、トトロにも同じようなイメージを持っていて、トトロのお腹の上で、メイちゃんみたく寝てみたいなと思っていたのを思い出します。

きっとそれと似た感覚で、お気に入りになったってことですね。

他には、とぼけた顔だけど紳士的や、なぜかいつもいるし、ちょっと助けてくれるといった、愛嬌たっぷりなうっかりひょっこりキャラみたいな感覚を受けてお気に入りになったということですね。

可愛らしい神様感が、しっかり伝わったという感じで納得です。

どちらにしても、パッと見の可愛さという意味での人気というより、キャラ性能や醸し出す全体の雰囲気からくる人気という感じです。

まとめ

http://plaza.chu.jp/diary/2012/06/sen-chihiro-spirited-away.html

もともとのオシラサマ所以の物語は、馬と娘のとても悲しいお話がベースにあります。

それが、宮崎駿監督やジブリの手にかかって、見た目はほっこりするとても愛嬌のある神様に仕上がっています。

とはいえ、根本にある、農業を司り、家や女性、子どもを守る神様である事は変わらないようです。

大事なところは千尋を守りちょっと手伝っては後は温かく見守るという、優しい神様らしい登場なように感じます。

そういえば、謎のままとなっている、エレベーターで千尋を送り届けたあとのおしら様ですが。

こんなほっこりキャラですから、きっとひと息ついてお風呂にでも入ったりしたんじゃないかとイメージしてしまいますが、どうでしょうか。

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