原作者が激怒!?ジブリ版魔女の宅急便が原作と違いすぎるらしいけど真相は?

「魔女の宅急便」って、てっきりジブリ発信の物語と思っていましたが、実は原作の物語が存在します。

それは、角野栄子さんが1985年に出版した児童文学書「魔女の宅急便」で、少女キキの成長を描いた物語です。

8年後に続編で「その2〜キキと新しい魔法〜」が出版され、完結は2009年「その6〜それぞれの旅立ち〜」という長い物語です。

ジブリの映画「魔女の宅急便」は1989年公開なので、一作めの原作の内容を受けて作り直された物語のようです。

ですがジブリ版と原作で内容が違いすぎるということで、水面下でいろいろあったようなのです。

そのあたりを掘り下げて、真相について探っていきます。

「ジブリ版魔女の宅急便」に原作者激怒の真相は?

https://twitter.com/nucosannnaa/status/949259681985212416?lang=pl

原作者が激怒というただならない空気感が出てしまっていますが、そこまでではないものの一悶着はあったようです。

実際、ジブリ側と原作者で対談を設けたのは間違いないらしく、数回に渡り意見のすり合わせがあったようです。

原作者いわく、物語の話のすじが違うことにびっくりして、その時は映画化に否定的な感じになったと言いますから、この対談がいかに重要だったかが理解できます。

原作者の世界観は文学ですから、ひとりの少女の成長過程をドキュメントのように見せ、読者側が様々なことを感じとり考えることに趣をおきます。

それに対し共感する部分はあるにせよ、ジブリ側が作りたい世界観は映画です。

思春期の少女の出来事を、一作品となるような劇場的に魅せる内容に仕上げたかったのだと思います。

要するにその方向性の違いのすり合わせを、その数回の対談の中で繰り広げたというのが真相のようです。

そこでどのくらいの合意が得られたのかは分かりませんが、結果的に映画を観てから原作を読む人も多く、この問題は解決に落ち着いたようです。

またその後、アニメ以外でもミュージカルや実写版と「魔女の宅急便」が表現されることになりました。

そのことで原作者自身、自分が思い描いたキキとは違ったタイプの色々なキキとの出会いを楽しんでいるといいます。

原作者が「私のキキは私の中」と捉え他のキキも受け入れてくれたことで、魔女の宅急便が広く世の中に知れ渡ったとも言えるのかもしれません。

「ジブリ版魔女の宅急便」の原作との違いは?

https://www.secret-base.org/entry/2018/01/07/080000

魔女の宅急便、原作とジブリの映画版での違いは6つあります。

一つ目は、キキの髪型です。

原作ではキキの髪は長く黒いリボンをつけていますが、ジブリ版ではキキの髪は短く赤いリボンが印象的です。

二つ目は、トンボの性格です。

原作では、飛行クラブで魔女のほうきを研究する気の弱い少年という設定になっています。

でもジブリ版では、当時モテる男性のタイプだった「明るくて頭も良いけどちょっと不良」を基にした、気さくで行動的な少年になっています。

三つ目は、黒猫ジジとの会話能力です。

ジブリ版でキキは、ジジと話せなくなったきりで終わってしまいますが、原作では後に元通りにジジと話せるようになっています。

四つ目は、飛行船からのトンボ救出シーンです。

原作には一切ないシーンで、まさに映画のために魅せ場として加えられたシーンです。

五つ目は、女性画家との関わり合いのシーンです。

原作では、キキとジジをモデルに描いた絵が入選するというだけのものでした。

でもジブリ版では、キキが心の悩みを話せる大切な存在として関わってきていて、素敵な先輩というキャラクターになっています。

最後六つ目は、伝えたい内容です。

原作は、一人の少女が「ひとり立ち」していく姿を描き表しています。

ジブリ版では、それに加えて思春期の少女が抱える、異性や同性への複雑な感情を表しています。

以上、これら6つが原作との違いです。

こうやって比べてみると、原作者が内容の違いにびっくりしたというのもわかるような気がしますし、映画と文学との見せ方の違いみたいなことも理解できるような気がします。

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「魔女の宅急便」の原作者・角野栄子さんってどんな人?

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そんなこんなありましたが、最終的には様々な魔女の宅急便、いろいろなタイプのキキを受け入れ楽しんでいるというのが原作者の角野栄子さんです。

80歳は超えられているということですが、写真からの印象は年齢を感じさせないはつらつとしていて上品で、笑顔が素敵なご婦人という感じです。

当初デザイン関係の仕事に興味を持たれていたということもあってか、とてもセンスの良いそれでいて個性的な服装と赤いメガネが印象的です。

作家を目指していたわけではなかったようですが、ひょんなことからブラジルでの滞在経験を活かした本を書く話が持ち上がりました。

それで書き上げたのが「ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて」で、1970年に出版となりノンフィクション作家デビューとなりました。

そのことで物語を書くことの楽しさを知った角野さんは、作家としての道へ進み、長きにわたり魔女の宅急便という作品に取り組んでいくことになるのです。

この「魔女の宅急便」の発想は、当時6歳だった娘さんが描いた絵から得たといいます。

またその当時、ラジオを聞きながら勉強をする「ながら族」と言われる若者が多かったそうで、そこに発想を得てキキはラジオをほうきにぶら下げて空を飛ぶことになったようです。

着目する観点も人とは違っていて、独自性に富んだセンスを持っている方です。

まとめ

原作者の角野さんの物語の作り方とジブリの宮崎駿監督の作り方とは、文学小説とアニメ映画ということで魅せ方の違うことがたくさんありました。

だから、意見や感覚の違いを埋めるために話し合いが繰り返され、それが「激怒」という表現になったというのが真相でした。

きっと原作として守りたいこともあったでしょうし、映画用に改善したいということもあったでしょうから、違いも大きく時間のかかる話し合いだったと思います。

https://blog.goo.ne.jp/fujimitsu530/e/beec3b37145af16965f11d1c385085eb

でも、そういった大変さがあって生まれてきたジブリ版「魔女の宅急便」は、たくさんの人を魅了して、今なおテレビの特番で放送されるほどの大ヒットとなりました。

原作とは違う点も多いのですが、そこもまた面白い部分となっているのではないでしょうか。

http://cyberweapon.xsrv.jp/swfu/d/QkwWlgLPgPzDkcF1355672896_1355673095.png

それと、個人的な感覚ですが、「魔女の宅急便」には普通の映画にはないような、刻々と流れていく時間みたいな感覚が珍しいなと思っていて。

ほっこりというのか、実感がわくというのか、上手く表現できないのですが。

その感じって、映画的部分と小説的部分の両方が上手く組み合わさったから出せた日常感なのかもしれないと、勝手にではありますが、改めて腑に落ちた感じがしました。

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